皆さん、寒暖の差が激しい今日この頃、いかがお過ごしですか?
二日ほど前、私もウッカリ子供の風邪をもらって咳だけ残っていますが、今週末には親子マラソンに出走を予定していて、大筋、いつもと変わらないイケイケな毎日を過ごしています。

さて早いもので、もう半年近く前になりますが、第二の故郷とも言える南米エクアドルへの、母となってから2度目の演奏旅行を終えて、私には大きな心境の変化がありました。
お客さまに音楽を楽しんでもらうことへの喜びが、さらに増したことがひとつ。そして、言葉ではない世界を自然に表現するためとでも言いましょうか、楽曲の背景を考察したり解釈することよりも、フレーズから感じることをただ素直に音にすることが多くなったことがもう一つです。
今回は今年最後の、そしてこれらの変化の集大成とも言える、欲張りで楽しいプログラムでのコンサートです。水月さんとも、楽しく準備を進行中です。
12月と言えば、もう冬も本番ですが、音楽家達の愛の詰まった作品と
熱演で、忙しい師走に備えて、心の充電にいらしてください。
ご来場をお待ちしています!

橋口瑞恵






時おり団体のお客さまがいらっしゃいます。
旅行代理店からの電話で団体様をお受けしたことも。近くの大ホールで行われる吹奏楽の全国大会のリハーサル会場として、都外から大勢の高校生がやって来たのです。
合唱祭のリハーサル会場としてご利用頂くこともあります。先日は1日に別々の団体さんのリハーサルが入りました。
色々な形で、皆さまのお役に立っていければ。と思っております!

息子のコアラ君、幼稚園の美術にの時間に「夏の思い出を描こう」という課題があったそうです。
この夏も伊豆七島の神津島に出かけ、海や山を堪能しました。八ヶ岳にも、山梨にも行きました。どんな思い出画を描いたの?と聞いてみると「スシロー!」と元気よく答えるコアラ君。
そういえば、一度回転寿しに行ってみたいというコアラ君を連れて、親も初めてのスシローに行ってみたのでした。タッチパネルでの注文やら、寿司がコンベアーでやって来ることに大興奮だったコアラ君、忘れられない夏の思い出になったのでしょう(笑)。親としてはちょっとトホホですが、美術の先生が爆笑してくれたそうなので、まあ、いっか!

このところジメジメとした天気が続きますが、今朝、つくづく天気予報について思いました。「洗濯物を日々気にかけている主婦の立場に立った予報は無いものだろうか。」
お出かけ時、お帰り時の天気などは報じられているし、洗濯物が乾きやすいとか乾きにくいなどは報じられます。しかし、私が知りたいのは、「外に干せる時間帯がどのくらいあるか?」なのです。
洗濯物は、基本雨の日の室内でも24時間吊るしておけば乾きます。ただその間に外に出せた時間が無かったか、1時間あったか、3時間あったかで、洗濯物の仕上がりのみならず、室内の湿度による環境も大きく変わるのです。雨の日の洗濯は、洗濯物が住空間を圧迫するかどうかという問題に結びつきます。かといってこれほど雨が続けば、洗濯をしないという選択も難しくなります。
私が今朝、あらためてため息を漏らしたわけは、雨の予報にもかかわらず、晴れた昨日はもちろんハッピーに外干しをしました。夜、天気予報を見て、朝まで晴れが続くようなら夜の風呂上がりに洗濯機を再度回して、せめて早朝まで外に吊るしておこうと思ったのですが、予報では夜中から雨。洗濯は諦めて朝目を覚ますと、外は全く降っていた形跡がありません。「こんなことなら夜に干しておけばよかった」とため息をつきながら曇天の中1時間でも吊るせれば、と洗濯完了して外に干せば、30分後に小雨がぱらつき始めました。
この家を建てる時、建築家の先生に「ちょっとした雨の時でも外に干せるように」とひさしを少し長くするよう何度も交渉したのですが、先生は外観へのこだわりからガンとして聞き入れませんでした。建てながらも建った後もずいぶん悶々としましたが、それも今となってはどうしようもありません。
洗濯に特化した、願わくば主婦出身のハイパー洗濯お天気お母さんの出現を、切に望みます‼︎

子供の夏休みが始まったころ、テレビでどんぶり金魚なるものを紹介していました。どんぶり金魚とは、エアーポンプ等の特別な用具を使わず、どんぶり一つで金魚を飼う方法です。
テレビの金魚名人によると、金魚すくいの金魚を、まず3日間の断食と一週間の塩水での養生の後、指でつまんで適量の餌をあげていると間も無く、指を口でパクパクつついてくれるほど、良くなつくということでした。
それと実は、9月に共演する萩生君の家の、小学校5年生の時に縁日ですくってきたフナが、もうやって来てから31年になるそうです。ギネスに登録出来るんじゃない?と、毎年のように萩生君におすすめしているのですが、身近にそんなビックリご長寿ブナが居るので、縁日ですくって来たお魚と、私も長~く一緒に暮らしてみたいわ。という気持ちはずいぶん前から持っていました。そこに「縁日ですくって来た金魚を健康に長生きさせて、どんぶりで飼う」という趣旨の番組。食いつくには充分な餌でしょう!

我が家にどんぶり金魚達がやって来たのは8月6日。リュウキンのリュウちゃんと、フナキンのフナッシー。すくったのはパパで、命名はコアラ君。
はじめは人影を見ると、パニクっていた金魚達ですが、どんぶり名人の教えを守って我が家での生活を立ち上げると、金魚すくいで追い回された心の傷が癒えるのと、ごはんが食べたくなる頃がベストマッチしたのか、餌を食べ始めた翌日から、指にパクパクと吸い付いてくれるように。
今では人の気配がすると寄ってきますし、指に一生懸命すいつきながら、プクプクと泡を吐く姿がめちゃくちゃ愛らしい!指にパクパク体験をしたお友達はもれなく、どんぶり金魚を飼ってみたくなったようでしたよ。
一番心配だったネコ達も、ゆったりと金魚達の側に座るだけで悪さもせず、まるで自分が飼っているかのよう。とくに狩猟本能の強いお姉ちゃんネコの方が金魚達を愛しそうに見守っていて、ホロリとさせられます。

丸いホッペでのんびり屋リュウちゃんと、あどけない様子で泡を吐きまくる、あわてん坊のフナッシー。凸凹コンビの2人は仲良しで、頬を寄せ合っていたり、一緒に泳いだり、餌も奪い合わずにちゃんと、かわりばんこに食べます。
癒されます。金魚ってこんなに可愛かったのか~。どうか長生きしてね。

あ、でも今日ちょっとブラックなことが、、、
付き添いで訪れた生徒さんのパパが、縁日の金魚はすぐ死んでしまうことを経験で知っていて、金魚鉢を覗きながら本音がポロリ。「あ。まだ生きてた。」「そりゃ生きてるよ!この子達すごい元気!」地獄耳のコアラ君、猛烈に否定してました(笑)。


コアラ君の長い夏休みも終わりが近づき、今日から3日間の登園日。
もともと幼稚園のママ達と特段に深い関わりを持っている方でも無いので、休み中に連絡を取り合うでもありません。
なのに子供を教室まで送りながら、何人かのママ達と、おはよう!おはよう!とすれ違いざまに挨拶を交わし、幼稚園を後にする道すがら、自転車のペダルの軽いことかるいこと。「何⁈この爽快感!」と思わず声を出し、、、そうか。足りなかったのは、おはよう!だったのか。と、笑いました。
顔なじみの人達と、笑顔でおはようと言い合うだけで、このパワー。なんとなく濁りかけていた日常がいきなり鮮やかに変身。おはようって凄いな。おはようを交わしてくれているママ達に感謝しなければ!ビックリしながら思いました。



残暑厳しい中、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私はお盆を機に、猫2匹が長年バリバリ爪を研いできた、ボロッボロ過ぎる椅子の張替えに初チャレンジしました。手始めに、包むだけの簡単な1脚から。意外に簡単だったので、続いてマチの有るタイプで、ミシン掛けが必要な座面の物を2脚。3脚とも布製から合皮への張替えで、ずいぶん雰囲気は変わってしまいましたが、内臓が飛び出しているよりはマシ(笑)!初めてにしては、バッチリ上手く出来ましたよ。猫達が健在な間は、合皮のままで行こうと思います。
しかし、今日は私のなんちゃってDIYの自慢をするためにご連絡差し上げたのではありません。

来たる9月11日に、私の10代からの友達で、最強のお祭りコンビ、萩生哲郎君と、オールバロックのコンサートをいたします。萩生君の上品で温かく、ヒューマニズム溢れるピアノの音色で、是非バロックをご一緒したいと、昨年暮れから考えていたのですが、ようやくその実現となりました。
既に2回のリハーサルを終えましたが、今回もまた、お互いの感性に感激し合いながら、ワクワクと素晴らしい音楽経験をしています。
皆さまともぜひ、バロックなのに⁉︎「歌って、歌って、歌いまくって、最後には踊りたくなる。」楽しさを分かち合いたく、コンサートのご案内をしております。
ぜひご来場ください!ホールへのご予約、お電話でもメールでも大丈夫です!ご予約をお待ちしています。

熱い夏も、もう二息くらいでしょうか?どうぞお身体にお気をつけて、皆さま元気にお過ごしください。


橋口瑞恵
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9月11日(日)
14:30 開場、15:00 開演
ミエザホールにて

バロック あ・ら・かると!
「色も個性もみんな違う、音楽の真珠たち。」

Vl.橋口瑞恵 Pf.萩生哲郎

前売 3500円、当日 4000円

☆プログラム

第1部
・G.F.ヘンデル作曲 ヴァイオリン ソナタ 第5番
・J.M.ルクレール作曲 ヴァイオリン ソナタ Op.5-8
・ ヴィタリ作曲 シャコンヌ
・J.S.バッハ作曲 非G線上のアリア

第2部
・J.S. バッハ作曲 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第6番 BWV1019
・J.S. バッハ作曲 ヴァイオリン コンチェルト イ短調 BWV 1041

こんにちは。暦の上では間も無く夏を迎えようとしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私の菜園では、スナップえんどうの収穫が順調で、そら豆は間も無くの収穫。トマト(プチトマトと大玉の二種)やゴーヤ、南瓜の苗も賑やかに育っています。勝手に生えてきた野の花のおかげで、野原のようになって来た屋上で1日に数度、癒しのひと時を過ごしています。
5月ですが、ピアニストの水月さんとブラームスとモーツァルトのソナタ、シマノフスキーの編曲によるパガニーニのカプリス等を演奏いたします。
ブラームスのソナタは今回、1番と2番を演奏しますが、ブラームスの人柄の多面性や、一筋縄ではいかない性質が滲み出ている(笑)楽曲から、コアを見出そうと試行錯誤を繰り返しております。
また、今回取り上げるモーツァルトのソナタは、父レオポルド・モーツァルトが亡くなった年に書かれ、アイネ・クライネ・ナハトムジークとドン・ジョヴァンニの間に作曲されたものです。譜読みの段階から、非常に明るい曲調であるにも関わらず、モーツァルトのいつもの語法と異なる、反骨や挑みかけるような姿勢を感じ、戸惑って調べてみると、そのような時期に位置している作品でした。病床の父に対し、死に対する積極的な見解を手紙に綴って送るなど、モーツァルトの強烈な一面も開幕見ており、貴重な体験と感じながら、準備を進めています。
シマノフスキーの編曲によるパガニーニのカプリスは、20番、21番、24番を元にしたものですが、二番煎じの香りは無く、斬新で不思議な魅力に溢れ、パガニーニとシマノフスキーのエッセンスが、金と銀の繊細な織物のように見事なブレンドが表現されます。
今回、サブタイトルを「夢かいな?一夜で消える音楽の、生命をおびて動くそのさま」としました。皆さんの前に、命を帯びて動めくような音楽を立ち上げたいと思っています。ぜひぜひ、お誘い合わせの上、ご来場ください!

今日はまた、皆さまに別のお知らせがあります。
4月上旬に、子供時代に演奏活動をして過ごしたエクアドルで、2つのオーケストラと、協奏曲での共演の仕事が決まりました。時期は6月。大編成のオーケストラとはヴァイオリン協奏曲、小編成のオーケストラとは、エクアドルで押しも押されもせぬ大ヴァイオリニストになっている、かつての学友と、バッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲の共演と、ソリストとしてピアソラの演奏。また、ヴァイオリニストの卵達に向けてのワークショップも依頼され、他に5つ程の仕事が交渉中という状況になりました。
オケとの共演の話が決まってから、航空券を購入する他に真っ先にしたことは、荒井節夫氏作の「春雷」を、私のこの1年間の汗で剥げたニスの塗り直しを含むクリーニングのために、マエストロの元に送り返すことでした。
今回のエクアドルでの演奏旅行にはぜひ「春雷」を伴いたいのですが、バッハでは元学友が寄贈されている、名器アマティとの共演になりますし、4年前のソロでの演奏後は、楽屋に大勢が詰め掛け、楽器(前回はウルフ)も大いに注目を集めました。
せっかくのマエストロの作品が、私の汗や涙でところどころニスが剥げ、手垢にまみれた状態では非常にまずいと思ったからです。

エクアドルでオーケストラとの共演という嬉しいニュースを、皆さんにどうご報告しようかとウキウキ過ごしていたところ、先日の熊本での痛ましい大地震に続くように、エクアドルでもまた、更に大きな地震が起こりました。
私が訪れる予定の地は、震源から300キロ離れたエクアドル最大の都市で、グアヤキルという都市ですが、道路の立体交差や個人の住宅が崩れ、2名の死者が出ました。私の両親は、住んでいる地区も含めて無事と分かり、メールでのやり取りでは、今回のプロモーターを買って出てくれている友人も無事が確認されました。しかし、演奏する予定の会場は、被災後の後片付けが大変という情報も入っています。
この状況下では、私のコンサートがどうこうということを気に掛けている場合ではありませんが、もし開催が可能であれば、収益を被災した方々のために使って頂くなど、自分がお役に立てることがあるだろうと思っています。
日本にとっては地球の裏側ですが、私にとっては苗木だった私を大地に植え替え、たっぷりと水と愛情を注いでくれた人たちの居る、第二の故郷です。自分に出来ることをして来ます。

皆さま、長くなりましたが、5月14日のコンサートでお会い出来ることを、楽しみにしています!


橋口瑞恵
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五月の夜のコンサート


夢かいな?一夜で消える音楽の、生命をおびて動くそのさま

日時 2016 5月14日 (土)
開場 18:00 開演 18:30
前売 3500円
当日 4000円

ご予約 ミエザホール 042-366-6316
mieza@mieza.jp


Vl.橋口瑞恵 Pf.水月恵美子


プログラム

ブラームス作曲
ヴァイオリンソナタ 第1番 Op.78
ヴァイオリンソナタ 第2番 Op.100

モーツァルト作曲
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 K.526

シマノフスキ作曲
パガニーニの3つのカプリス (for Vl. and Pf.)
No.20 No.21 No.24

皆さま、こんばんは!
二週間以上前から、右足首をひどく捻挫した様な痛みに悩まされ、治りかけたと思うと、事あるごとに痛みがぶり返すので、密かに心配していたのですが、実はそれは、最近にわかに練習し始めたピアノのペダルによる腱鞘炎だったということが昨夜発覚した、まぬけな管理人です(笑)。ヴァイオリンに関しては屈強な私ですが、その足首はずいぶんヘナチョコなのでした。

また、数度に分けて撮った写真をアップし、歌声まで皆さまに披露した息子のコアラ君も、近ごろはバルトークの「ミクロコスモス2巻」やレオポルド・モーツァルトの「ナンネルルのための音楽帳」などとは別に、自ら「ネコちゃん枠」なるものを設け、彼が短期で仕上げられるトンプソンのピアノ教本の1巻から一曲仕上げるごとに、年末に命拾いしたネコのチャンチャンに、優しく弾いてプレゼントしています。当のチャンチャンもトンプソンの演奏時のみ練習室を訪れて、毎回嬉しそうに、自分のための演奏と分かった上で、ピアノを演奏するコアラ君の隣でゴロゴロと喉を鳴らしながら、おとなしく私に抱かれています。
音楽は、物を所有できないネコにさえ心で所有され、音楽を贈った子供も、生涯それらの曲を愛するネコに捧げたことを覚えていられる、双方向の贈り物になるようです。種の壁すら軽々と乗り越えられる、音楽って、やっぱりいいなぁ!

ところで、そろそろミエザホールがオープンして、4回目の春が近づいています。管理人は近頃になって気付いた事があります。実際に演奏会や発表会で、ロングコースやショートコースのご利用をして下さったお客さまのリピート率は、なんと100%!
まだ1度しかご利用いただいていないお客さまからも、次回利用を見すえたお手紙やお話をいただいているので、100%と言っても嘘ではないかと、、。どのお客さまにも良い意味で音空間や環境に驚いて頂き、またキャパや価格の手ごろさもご好評頂いており、本当に嬉しい限りです。管理人の存在も、少しは世の中の役に立ってきた模様です。
ミエザホールは、これからもご利用いただくお客さまご自身のサロンでの会のような、あたたかな催しを全力でサポートさせて頂きます。今年からの動向が更に楽しみです。

見学のご希望、電話予約にて承っております。ぜひ一度、ホールに足をお運びください‼︎

寒暖の差が大きい今日この頃ですが、皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?
毎年の事ではありますが、屋上のクロッカスが咲きはじめると、一気に春への期待感が膨らむ橋口です。
私の近況ですが、昨年暮にミエザホールの音響設備の導入でお世話になった友人が亡くなりました。音楽をこよなく愛する人で、初めて私の演奏を聴いて以来、熱烈な支持者でいて下さいました。敬虔なクリスチャンでもありましたので、イタリアで私が頂いたネウマ譜(グレゴリオ聖歌の1ページ)を、
「ハッシー、色々調べたんだけど、こんな歴史的にも貴重な物を、剥き出しで丸めて置いといちゃいけないよ。いたんじゃうから。僕に任せてくれない?」と、今の形に額装してくれ、それはホールのホワイエに飾られています。また、これもずいぶん昔になりますが、
「ハッシー、君も打合せや何かで使うと思う。君は人から芸術家らしく見られる格好とか全然しない。服装も髪型も、悪いけど無頓着でしょ。でも、そういうところで人を判断する人もいっぱいいるからね、せめて持っているペンが、オッ⁉︎この人は⁉︎ていうものだと良いかな。と思って。プレゼントさせて。」という面白い理由でカランダーシュの銀製のシャープペンシルをくださったり。
思い立ったら突然、車で四国まで遊びに行って、ついでに私の両親の家にヒョッコリ現れたりするような、飄々とした生き方をした、ちょっと変わった人でした。ほとんど演奏会でしかお会いしない友達だったのに、彼の死以来、心にポッカリ穴が開いたようでした。自分自身の残された時間と、その中で自分はどう生きたいのか、どんな音楽を目指したいのか、進むべき道を考えながらの、今回のコンサートへの準備期間でした。そしてそれなりにですが、何かが見えてきたと思います。
不思議なことに、その友人が亡くなる半年前から彼のことを頻繁に思い出すようになり、亡くなる直前の一週間は1日に何度も彼の顔が頭に浮かび、気にしていたのでした。だったら電話すれば良かった。と、はじめは悔やんでばかりでしたが、何かしらのメッセージだったとしたら、こうしてその意味を考えながら歩んでみよう。と、彼から贈られたシャープペンシルを形見に、自分の道を再び歩き始めた次第です。

さて今回は、時代を牽引したヴァイオリ二ストやビオリスト達が作曲した、無伴奏のプログラムです。と言うわけで、タイトルは「遊弦民」⁉︎
春の草花が、柔らかな土の中で蠢いて目覚める瞬間を、そのまま音にしてみたようなヒンデミット。
イザイがクライスラーに贈ったソナタの4番。クライスラーがイザイに贈ったレチタティーヴォとスケルツォ・カプリス。イザイとクライスラーは、互いに自分自身の困難の時に、友情をこめて相手に曲を贈りあいました。
そして、エルンストの編曲による「魔王」。この曲には私の個人的な、はちゃめちゃエピソードがありますが、そのお話は演奏会の時に!
後半はパガニーニの24のカプリスから10曲。パガニーニの曲には弾き手の生命エネルギーを放出や、湧出させるような力が有り、弾くたびに海を訪れた時のように元気を取り戻します。今回はパガニーニのそんな魅力を皆さんにお伝え出来るよう、頑張りたいと思っています。
多くのご予約メール、楽しみにお待ちしております!

では皆さま、どうぞお元気で。。。


橋口瑞恵


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遊弦民 〜四弦に人生を乗せた人々〜

2016年 3月19日 (土)

開場 18:00 開演 18:30
前売 3500円 当日 4000円

場所 ミエザホール


プログラム

ヒンデミット作曲
無伴奏ヴァイオリンソナタ Op. 31/2

イザイ作曲
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第4番 Op. 27 No.4

クライスラー作曲
レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6

エルンスト=シューベルト
魔王 Op.26

パガニーニ作曲
24のカプリスより、14番、20番、21番、6番、19番、1番、9番、13番、17番、24番