» 2014 » 4月のブログ記事

屋上の花壇やプランターがこの暖かさでずいぶん賑やかになってきました。
毎朝、コアラ君と庭のチェックや水やりをするのがほとんど日課になっています。
ジャガイモが土から力強く芽吹いた朝、小さな葉に顔を近づけて、コアラ君が歌い始めました。
「ハッピーバースデイ トゥ ユー、ハッピーバースデイ トゥ ユー、ハッピーバースデイ ディア ジャガイモさ~ん! ハッピーバースデイ トゥ ユー! 生まれておめでとう!」
その本当に優しく慈しむようにジャガイモに歌って聞かせている姿に、母ちゃんは胸が温まりました。誰に教わるでもなく、自分の感性で、今日出た芽の誕生を喜ぶ様子に、とても驚かされながら、なんと可愛らしい。と、思わずにいられませんでした。
それ以来、ブルーベリーの可愛らしい花が咲けば、「ハッピーバースデイ ディア ブルーベリー」今朝はギガンジウムの蕾が半分ほど開いたので、「ハッピーバースデイ ディア ムラサキのお花~」

いつか表には現れなくなる、コアラ君流の世界の感じ方。彼のこんな感性を、生涯ずっと覚えていられる母ちゃんでいたい。

僕もぜひ、いつか使ってみたいホールです。

こんな風に言って頂いて、家に戻って家族に報告するときに、嬉しくて跳ね回ったことがあります。言って頂いたピアニストはあまりにも著名な方なので、ここでお名前を出すことは出来ないのですが。
3月のリサイタルに客席にいらしていたその音楽家は演奏会が終わった後の飲み会で、何度となく私に話しかけて下さり、料理の話や世間話で気持ちをほぐしてくださった後、それとなく演奏や音楽の話、自分の昔話や今の課題や悩みなどに話題を振り、最後にズバリと、本題に入りました。
「あのピアノは何年製なんですか?」
「1990年製です。」
と答えると、彼はとても驚かれました。
「それは驚きました。あの熟成された音色から、僕はもっとずっとずっと前の年代のものだと思っていました。どうやって手に入れられたんですか?」
相手の方に敬意を表して、それまでホールの営業的なことを口にすることを避けていた私でしたが、こんな風に尋ねて頂くと、購入の全てを世話してくれたイタリアのガリーニおじさんの話や、スタインウェイのハンブルグの工場での内部とアクションのフル・リニューアルの話、大雪の日にイタリアからわざわざ来日してくれたガリーニおじさんと二人で、搬入を見届けた話などを熱く語らずにはいられませんでした。
彼はそれをニコニコと、時々静かな笑い声を漏らしながら聞いて下さり、次にホールについてのコメントが始まりました。
「最初僕は、この広さでフルコンで、どうなるのかな。と思ったんです。でもね、演奏会が始まって、全てが温まってくると、会場と、ピアノと、いい具合に響き合ってね、、、狭い空間で聴いているとは思えない不思議な響きなんです。そしてね、演奏者が乗ってくると、もう響きの違和感なんて何も無く、なんというかね、全ての音が、ピシィッとピントが合って届けられている。いやね、これはなかなか無いことなんです。」
世界中のホールで演奏をされている彼からこんな風に言って頂くともう、
「いやぁ!嬉しいです!!」
と膝を叩くしかありません。この響きを作るのに、設計室や施工会社さんと「ホールは楽器」というコンセプトのもと、どんなに協力して頑張ったか。自分でミニチュアを作って、音空間の風変りな実験をし、壁や床に入れる素材を決めた話。最後は床板の木材を変更して音空間を広げた話などを、どんどんしてしまいました。さらに名前の由来やギリシャ時代から影響を受けているオタクな話も少々。そんな話を興味深そうに聞いて下さった彼は頷きながら、
「僕はね、常々音楽は哲学だって言ってるんですよ。うんうん、自分でホールの音を作り上げた愛もね、、う~ん。とにかくね、非常に興味深いホールなんです。聴衆とのコミュニケーションもとてもいいし、演奏家の技量を上げるホールだと思います。本当に、興味深いホールです。僕もね、いつかここでやってみたいです。」
管理人ハッシーは、文字通り有頂天になりました。いつ実現するかはともかく、沢山の会場とピアノを経験されている、この世界で活躍されているピアニストのホールとピアノへの評価は、自分と、ここを一緒に作った皆にとって大きな自信と励ましになります。
コアラ君との夕食のために、一足早く飲み会から失礼する私に、最後にもう一度彼は念をおしてくれました。
「いつか、ぜひ僕もやってみたいです。」
そのいつかを、心待ちにしながら、それまでの一つ一つのホールを利用されるお客さまと、自分の演奏会を大切に経験して行きたいと思います。ミエザホール誕生以来、一番の褒美を頂いた日でした。

長らくご無沙汰して、申し訳ありません。両親がエクアドルから一時帰国したあたりから今日まで、パソコンの前に座る時間がどうしてもとれない多忙な日々を過ごしておりました。

まずは、公演ラインナップを一気に更新しましたので、覗いてみてくださいね!

3月の後半からミエザホールとしても母ちゃんとしてもヴァイオリニストとしても、事件事件のオンパレードなのです(良い意味ですのでご安心を)。うまくご報告できるかどうか分かりませんが、追い追い書いていきたいと思います。