» 2014 » 11月のブログ記事

こんにちは!橋口です。早いもので、今年も間もなく最後の月に突入しますね。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?
私は相変わらず音楽に、子育てに、妙にハイテンションな日々を過ごしています。そんな今年の締めくくりとして、今回はドビュッシーのヴァイオリンソナタ、ラヴェルのツィガーヌ、そしてバルトークのヴァイオリンソナタの1番を演奏します。
バルトークは今年私が最も深く関わってきた作曲家ですが、今回はその関わりで得たものを一気に放出しようという意気込みであります。
練習を通して、3人の作曲家はこれらの作品の中でヴァイオリンという楽器をそれぞれ、まったく異なるコンセプトでとらえているように感じます。
心の陰影を描き切ろうとするかのように、豊かな色彩とニュアンスを表現し、自在な筆のように音色を操る楽器としてとらえているドビュッシー。流浪の民がいつでもどこでも、自らの心と情熱を憑依させた楽器としてとらえているラヴェル。森の生命力、夜の神秘や虫の羽音、本能に逆らわない人間の力強さ等を、時には打楽器のようにも表現できる楽器としてとらえているバルトーク。
3人の天才のヴァイオリンに対するとらえ方の違いが、ピアノとのアンサンブルで更に奥深く豊かで、超感覚的な世界観へと発展していくのですが、それはもう、言葉でここでご説明するよりも、現場に音楽を聴きにいらしてください‼︎
そして今回は水月さんの、バルトークのミクロコスモスからのソロの演奏も、お聴きいただけます。
私としては、これらの個性際立つ3人の作品が三つ巴で演奏されることによって、全く違う世界観でありながら、互いの魅力が倍増し、刺激的なプログラムに仕上がりつつあることが、とても面白いです。今回は新たに開発した運弓法で、全ての演奏に臨みます。常々見守ってくださっている皆さまに、橋口「変体」の現場にお立会いいただければ幸いです(笑)!
お時間ありましたら是非、今年最後のライブに足をお運びください。
それでは皆さま、ごきげんよう‼︎

橋口瑞恵

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橋口瑞恵 水月恵美子ライブ
「音で紡ぐ、色彩と質感」〜感じる世界を、音とする〜

12月14日(日)
開場 14:30
開演 15:00

プログラム

ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル ツィガーヌ
バルトーク ヴァイオリン・ソナタ 1番

前売券 3500円 当日券 4000円

ご予約は、ミエザホール(042・366・6316)までご連絡ください!

おかげさまで今月は中旬から月末まで、週末は全てホールのご利用予約をいただいております。昨日は木管五重奏のブールミッシュさんの演奏会でした。開演してから、20日に4歳になったコアラ君とホワイエに音を聴かせて頂きに行きました。ミエザホールにとっても私達親子にとっても、木管五重奏は初体験。のびやかであたたかな木管の響がとても素敵で、「ホールの中入って、どうやってこんな音を鳴らしてるか見たい!」と暴れそうになるコアラ君をなだめるのが大変でした(笑)。

ところで受難というのは、我が家では、10月4日にアキレス腱を断裂し、6日に手術を受けていた夫が回復を目前にして手術個所を再断裂し、再手術をするという事件が今月の19日に起こってしまいました。松葉杖に逆戻りした夫はボソッと「昨日まで両足付いてたんだけどな。」とつぶやいていました。これぞまさに「振り出しに戻る」。

家族にとっては試練の時ですね。このまま年をまたぐ予定です。

 

先日の弦楽器フェアで、SAVAREZ社の代表のマヨさんに、新たなCANTIGA弦のコメントを持参しました。CANTIGAは去年日本で発売を開始した弦です。今回私はこの弦を再評価、再発見する機会に恵まれて、その良さと個性をを正しく評価できるようになりました。
巷のあらゆる弦は、色々な音色やニュアンスを売りにしながらも、「弦」の域を出ないものですが、CANTIGAは弦でありながら、「楽器」としての特質を備えています。「弦そのものが楽器である」と表現しても、使ってみた方は納得するような、楽器演奏上の根本的な諸問題を解決する引き出しをたくさん持っている弦です。
この弦がいつか普及すれば、高価な楽器を買わなければ良い音が出せないかのような、音楽の世界であってはならないと私が常々考えている経済的な「格差」が解消されるのではないか、と期待できるような革命的な弦です。
SAVAREZ社のヴァイオリン弦全てに共通することですが、CANTIGAも張ってから安定するまでに、1時間もあれば十分。そして、良い音色のピークは2か月ほど持続するという利便性と強靭さを兼ね備えています。CANTIGAの持つ銘記の反応とニュアンス、薫り高い音色、発音の確かさ、ダイナミックレンジの広さをして、大きな資金が無ければ夢の半分もかなわないような幻想がまかり通る現状が打破される日が来ると、信じたいと思います。
以下に、私の稚拙な英語で、文法的な間違いもいろいろありましょうが、弦を評価したものを引用いたします。マヨさんが、「壁に貼って毎日眺めたい。会社のホームページやパンフに利用させてほしい。」と、小躍りしながら大喜びしてくれたものです。

 

Cantiga, Strings for singing

 

Loudness:
Much powerful and big.  Sounds clear immediately.
Sound will birth near surface of violin, so player doesn’t feel gap of imaged  sound and played sound.

 

Sound Quality:
Bright, brilliant and strong.  A voice “full of life.”(生命力溢れる、生きた音)

 

Core of sound:
Make definitely.
I used Cantiga to educate new modern violin.  At first, as  is usual with baby violin, it  didn’t have core of sounds, matured harmony  and  direction, but once tried Cantiga, violin begun to sound under control and showed it’s excellent individuality.  I could use the violin in recital just 2 month after started to train.

 

Agility:
Very delicate vibrato, bow action would appears as performer pleases.  It means easy to operate and easy to express players’ “Spiritual song.”  Also, starts of sounds are very fast and clear as if all the pitch, are ready before they selected to be sound.

 

Technique:
I tried Cantiga on old 1740 Italian violin, and 2012 modern Japanese violin.
On these violins, Cantiga sound much clear and freely when reduced pressure on bow.  I think it will helps to lead performers’ style of bowing, ideal.

 

Cantiga is, a string itself has a nuances of great master (Maestro).

Cantiga is, a string itself has a sound of exquisite instrument.

Cantiga has power to change the instruments’ sound and character.

Cantiga is string.  But it has “depth,” can seek and pursuit as if it is an instrument.

Cantiga is very unusual string.  Now I love it and want to seek its potential more.

 

 

2014  10.31  Mizue Hashiguchi