» 2015 » 9月のブログ記事

皆さま、おはようございます!

過ごしやすい気候を迎えましたものの、頻繁な雨や、各地には極端な気象の爪痕が残っております今日このごろ、皆さまはお元気でお過ごしでしょうか?
私は、心が海老のように元気に跳ね回っている息子のおかげで、「ホンロウ」と言いましょうか(笑)、常に何かしらに巻き込まれて慌ただしい毎日を送っています。
早いもので、彼も11月には5歳になります。そのことを考えただけで、子どもはワクワク、世界が光り輝いて見えるようです!素晴らしいことですよね!
一方、大人である私は、ともすれば日常に埋没しそうな中で、やはり一番の憩いやよりどころは、音楽のようです。子供の頃から、お腹が痛くても、心が痛くても、ヴァイオリンさえ手にすれば、ピタリと止まってしまう。それは今も変わりません。そして、まさにその特効薬とでも言うべきものが、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータです。
その作品の一つを初めて公開演奏したのは、6年間休止していたヴァイオリンを再開した、17歳の時でした。それ以来、この作品たちは音楽生活だけでなく、私の人生の節目という節目を見守り、ピンチというピンチを乗り切らせてくれたものです。
昨年あたりから、なぜこの音楽にこれほどの力が備わっているのか、その成り立ち、構造、作曲の背景から、理解するようになって来ました。加えて、多くの学者や音楽家から示唆されているバッハの、抽象的な意味での数や数学との関わりを作品本体から、その暗号を読み解いても、その音楽的な均整美と、音によって人間の精神を活性化させた上で浄化し、前と上を向かせる(!)偉大な力の謎は奥深く、さらに長い年月をかけて、出来るところまで練り上げたいという想いは強まるばかりです。
17歳の、そしてその後の無軌道な人生の、どの地点での未熟な技量や解釈でも、いつでも異なる景色、表現するべきものを発見させてくれたJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは、今後も満天の星空のように無限に広い音楽世界として、私を導いてくれることでしょう。

ところでバッハの無伴奏シリーズの演奏は昨年も、そしてこれまでも時々行いましたが、今年8月のソナタの回では、「今までの演奏スタイルや音色と全く違う!」という声と共に、大変ご好評頂きました。そのように実感して頂けるような変化を、私自身がこれからも噛みしめたく、ライフワークとして、今後は出来る限り毎年の演奏を実現したいと思っています。
10月は8月のソナタ3曲に続き、パルティータ3曲を演奏いたします。バッハの毅然とした、それでいて弱さへの慈しみに満ちた音楽、そして彼が闇を苦しみ抜いた後に希望を見出した様が閉じ込められている、楽譜という宝の箱の蓋を、どうぞ、共に開きにいらしてください。ご来場を心からお待ちしております!

ご予約は、ミエザホール mieza@mieza.jp まで、どうぞ!

橋口瑞恵