ヴァイオリン・ソナタ3番を仕上げています。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの多くに共通する事なのですが、ヴァイオリンは明確なメロディラインというよりは、華やかなピアノに対し、いわゆる伴奏的な音型を担当しています。ピアニストに聞くと、ピアノも一人で練習している段階では音楽として成立させづらいらしいのですが、ヴァイオリンに至ってはそれ以上だと思っています。
いよいよ仕上がってきたな、と感じた今日、自分の成長に気付きました。数年前の自分だったら、ある意味で単調になりがちな旋律に、細やかなニュアンスを与えることで、躍動感や内面性などを感じさせる音楽的表現として、ベートーヴェンの作品を昇華できなかっただろうな。と感じたのです。
構えることなく素直にベートーヴェンと向き合える自分に気付き、その発見はとても嬉しいものでした。
一日を生き抜くことに精いっぱい過ぎて、自分の変化や成長に気付く余裕の無い日々を送ってきたのですが、そうやって無心で音楽と関わることが、この変化をもたらしたのだとすると、もしかするとこの2年の、ついて行けないような激しい環境の変化に、溺れないように必死に浮かび続けた生活も、音楽家として無駄では無かったのかもしれない。と思えたのです。とても良い日です。

コアラ君はようやく食欲がもどり、ようやく笑顔も出てきました。少し安心です。

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