今日は、ミエザホールに寄贈していただく、松本英一郎氏の1987年の作品「風景」に合う額縁を選びにいってきました。豊かな実りを思わせるような美しい黄金色の空に、たなびく夕焼けの雲。地平線まで続く茶畑。茶畑と雲の間には消える瞬間が朗らかな、虹。

松本氏の他の作品には、消えゆく瞬間をとどめようという執念の様なものを感じていた私でしたが、この虹の風景は逆に、消える瞬間を惜しみながらも楽しむ感覚が潜むように感じられ、直感的に「あ!これは音楽のマインドだ。」と一目惚れしました。

絵の大きさはF100合。縦130cm、横160cmの大作です。しかし選んだ額はとてもシンプル。ブルーグレーの素朴なものです。絵そのものが空間と、音楽と人と、自由にその枠を飛び出して響きあってくれることを願ったからです。完璧さやエネルギー量で人を圧倒しようとはしない。そんな優しいスタンスも、私がこの作品に惹かれた点かもしれません。

今日の額選びには故松本氏の奥さまと、昔から松本氏のアシスタントをつとめられた方が付き添ってくださいました。お二人のお力添えが無ければ、当然このような経験が初めての私には選びきれなかったでしょう。また、その後のお茶では、ホールの困難な局面で多少凹んでいた私、お二人からたくさんの元気をいただきました。

音楽が導いてくれた素敵な出会いが、今や大きな支えとなって小さな音楽ホールの実現への追い風となってくれています。どうか、これから生まれるミエザホールで同じように音楽を通して素晴らしい人と人の出会いが育まれて行きますように!

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