自分の体重の半分よりはるかに重い、

10kgのお米を君は運んでくれる。

水泳と大好きな走りで鍛えたプリプリの、

お尻をふりふり、

鼻炎で詰まりがちな、まん丸な鼻の穴を目一杯膨らまし、

「お母ちゃんのために」とお米を運んでくれる。

まずはエレベーターまで。そして玄関から台所までの段差2つ。

「ふんがー!」と気合いを入れながら。

「カッコイイ男だね。ありがとう!」

と、母ちゃん思わず、上ずった声で感動。

こんな時、「手伝おうか」なんて言おうものなら

このファイター、その場で屈辱の涙にくれるに違いない。

 

どうにもならなくて、時々喧嘩をする私たち。

それでも我が子はいつでも、

「僕とお母ちゃんには、同じ命が半分ずつ入ってる。

だからこんなに仲良しなんだよ。」

と惜しみなく愛情を与えてくれる。

「僕がお母ちゃんを育ててるんだよ」

というのも口ぐせ。

まったく、まったく。その通りであります。

生活においても、精神においても、

体力においても、音楽においても、

君との生活で壁にぶち当たる度、

君は体を張って私を励まし、

解決の糸口を見出す手助けをしてくれた。

彼にとって、愛情とは体を張ること。

私にとって、愛情とは全てを受け止め、変化すること。

愛に大人も、子供もない。

子供が精神で大人を包み込む場面は、

実はものすごくたくさんある。

 

お米を運び切って得意げだった4歳は、

「背中にいっぱいドットが来たよ」と、呟き

ベッドの中であっという間に眠りに落ちました。

今日も幸せくれて、ありがとう。

 

 

 

厳しい寒さが続きますが、皆さまいかがお過ごしですか?
早いもので、今年の最初の月が足早に過ぎて行きました。ご心配をおかけしましたが、おかげさまで、アキレス腱を再断裂していた一家の主は昨月末から実に4ヶ月近くぶりで、ようやく職場に復帰することが出来ました。
傷の治療としてはとても長い道のりでしたが、家族にとっては、忙しい中で置き忘れて来た大切なことを皆で拾い集め、再出発するための貴重な時間となりました。

さて、振り返ってみると昨年は、図らずも、演奏会の度に新しい何かにチャレンジしていたような気がいたしますが、今年はその経験を元に、自分自身を掘り下げて行く年にしたいと思っています。
補助輪が外れた息子の自転車に伴奏して、どんなに足腰が痛くても毎日激走したり、いよいよ音楽が生活の一部となって来た息子の指導に熱が入り過ぎて、ひどく後悔したり、思いもよらなかった「親」としての新たな自分の顔に驚いたり呆れたりしながら、自分の「人」としての在り方に、今までに無いほど沢山の軌道修正を要したのが、今年の1月でした。
今月21日の演目にはモーツァルトのソナタ二つを選びましたが、あの純度の高い天才の、人間としての本質に迫ろうとする時、彼の父が子供達の教育のために作った作品集を通して、父がモーツァルトに惜しみなく与えたであろう愛情に触れたことが、今は親である自分にとって、解釈の上で大きな鍵となりました。
音楽は私たちの人生を通して、また生きるシーンによって、異なる解釈や歌いかたで表現が出来ます。それは実はとても恵み深く、あたたかいものだと、あらためて感じる今日この頃です。
音楽は自由で、たとえ同じ人間が何度繰り返しても、固定されることはありません。そして、変化をし続ける生き方や日常を、優しく応援してくれる存在なのではないでしょうか。
2015年の皮切りとなるモーツァルトとエキサイティングな小品達のライブ、楽しみに聴きにいらして頂ければ幸いです。モーツァルトのことをずっと考えていたら、何故かコンサートのタイトルはダジャレになってしまいました(笑)。
ご来場を心からお待ち申し上げます!
橋口瑞恵
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「モーツァルトのほかにも、モーットアル!コンサート」
~クリスピー&エキサイティングな作品たち~

Vl.橋口瑞恵 Pf.水月恵美子
2015年 2月21日(土)
開場 18:00 開演 18:30

前売 3.500円
当日 4.000円

ご予約はミエザホール042-366-6316までどうぞ!
☆プログラム☆

モーツァルト ヴァイオリン・ソナタK481、K379

サン・サーンス ハバネラ Op.83

サラサーテ サパテアード Op.23, No.2、序奏とタランテラ Op.43

チャイコフスキー 「懐かしい土地の想い出」Op.42 より、スケルツォ

ファリャ 「三角帽子」よりスペイン舞曲

クライスラー プレリュードとアレグロ

Information
4/4(土) オープニング記念コンサート
6/21(日) 親子羽やすめチャリティ・コンサート

 

こんにちは!橋口です。早いもので、今年も間もなく最後の月に突入しますね。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?
私は相変わらず音楽に、子育てに、妙にハイテンションな日々を過ごしています。そんな今年の締めくくりとして、今回はドビュッシーのヴァイオリンソナタ、ラヴェルのツィガーヌ、そしてバルトークのヴァイオリンソナタの1番を演奏します。
バルトークは今年私が最も深く関わってきた作曲家ですが、今回はその関わりで得たものを一気に放出しようという意気込みであります。
練習を通して、3人の作曲家はこれらの作品の中でヴァイオリンという楽器をそれぞれ、まったく異なるコンセプトでとらえているように感じます。
心の陰影を描き切ろうとするかのように、豊かな色彩とニュアンスを表現し、自在な筆のように音色を操る楽器としてとらえているドビュッシー。流浪の民がいつでもどこでも、自らの心と情熱を憑依させた楽器としてとらえているラヴェル。森の生命力、夜の神秘や虫の羽音、本能に逆らわない人間の力強さ等を、時には打楽器のようにも表現できる楽器としてとらえているバルトーク。
3人の天才のヴァイオリンに対するとらえ方の違いが、ピアノとのアンサンブルで更に奥深く豊かで、超感覚的な世界観へと発展していくのですが、それはもう、言葉でここでご説明するよりも、現場に音楽を聴きにいらしてください‼︎
そして今回は水月さんの、バルトークのミクロコスモスからのソロの演奏も、お聴きいただけます。
私としては、これらの個性際立つ3人の作品が三つ巴で演奏されることによって、全く違う世界観でありながら、互いの魅力が倍増し、刺激的なプログラムに仕上がりつつあることが、とても面白いです。今回は新たに開発した運弓法で、全ての演奏に臨みます。常々見守ってくださっている皆さまに、橋口「変体」の現場にお立会いいただければ幸いです(笑)!
お時間ありましたら是非、今年最後のライブに足をお運びください。
それでは皆さま、ごきげんよう‼︎

橋口瑞恵

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橋口瑞恵 水月恵美子ライブ
「音で紡ぐ、色彩と質感」〜感じる世界を、音とする〜

12月14日(日)
開場 14:30
開演 15:00

プログラム

ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル ツィガーヌ
バルトーク ヴァイオリン・ソナタ 1番

前売券 3500円 当日券 4000円

ご予約は、ミエザホール(042・366・6316)までご連絡ください!

おかげさまで今月は中旬から月末まで、週末は全てホールのご利用予約をいただいております。昨日は木管五重奏のブールミッシュさんの演奏会でした。開演してから、20日に4歳になったコアラ君とホワイエに音を聴かせて頂きに行きました。ミエザホールにとっても私達親子にとっても、木管五重奏は初体験。のびやかであたたかな木管の響がとても素敵で、「ホールの中入って、どうやってこんな音を鳴らしてるか見たい!」と暴れそうになるコアラ君をなだめるのが大変でした(笑)。

ところで受難というのは、我が家では、10月4日にアキレス腱を断裂し、6日に手術を受けていた夫が回復を目前にして手術個所を再断裂し、再手術をするという事件が今月の19日に起こってしまいました。松葉杖に逆戻りした夫はボソッと「昨日まで両足付いてたんだけどな。」とつぶやいていました。これぞまさに「振り出しに戻る」。

家族にとっては試練の時ですね。このまま年をまたぐ予定です。

 

先日の弦楽器フェアで、SAVAREZ社の代表のマヨさんに、新たなCANTIGA弦のコメントを持参しました。CANTIGAは去年日本で発売を開始した弦です。今回私はこの弦を再評価、再発見する機会に恵まれて、その良さと個性をを正しく評価できるようになりました。
巷のあらゆる弦は、色々な音色やニュアンスを売りにしながらも、「弦」の域を出ないものですが、CANTIGAは弦でありながら、「楽器」としての特質を備えています。「弦そのものが楽器である」と表現しても、使ってみた方は納得するような、楽器演奏上の根本的な諸問題を解決する引き出しをたくさん持っている弦です。
この弦がいつか普及すれば、高価な楽器を買わなければ良い音が出せないかのような、音楽の世界であってはならないと私が常々考えている経済的な「格差」が解消されるのではないか、と期待できるような革命的な弦です。
SAVAREZ社のヴァイオリン弦全てに共通することですが、CANTIGAも張ってから安定するまでに、1時間もあれば十分。そして、良い音色のピークは2か月ほど持続するという利便性と強靭さを兼ね備えています。CANTIGAの持つ銘記の反応とニュアンス、薫り高い音色、発音の確かさ、ダイナミックレンジの広さをして、大きな資金が無ければ夢の半分もかなわないような幻想がまかり通る現状が打破される日が来ると、信じたいと思います。
以下に、私の稚拙な英語で、文法的な間違いもいろいろありましょうが、弦を評価したものを引用いたします。マヨさんが、「壁に貼って毎日眺めたい。会社のホームページやパンフに利用させてほしい。」と、小躍りしながら大喜びしてくれたものです。

 

Cantiga, Strings for singing

 

Loudness:
Much powerful and big.  Sounds clear immediately.
Sound will birth near surface of violin, so player doesn’t feel gap of imaged  sound and played sound.

 

Sound Quality:
Bright, brilliant and strong.  A voice “full of life.”(生命力溢れる、生きた音)

 

Core of sound:
Make definitely.
I used Cantiga to educate new modern violin.  At first, as  is usual with baby violin, it  didn’t have core of sounds, matured harmony  and  direction, but once tried Cantiga, violin begun to sound under control and showed it’s excellent individuality.  I could use the violin in recital just 2 month after started to train.

 

Agility:
Very delicate vibrato, bow action would appears as performer pleases.  It means easy to operate and easy to express players’ “Spiritual song.”  Also, starts of sounds are very fast and clear as if all the pitch, are ready before they selected to be sound.

 

Technique:
I tried Cantiga on old 1740 Italian violin, and 2012 modern Japanese violin.
On these violins, Cantiga sound much clear and freely when reduced pressure on bow.  I think it will helps to lead performers’ style of bowing, ideal.

 

Cantiga is, a string itself has a nuances of great master (Maestro).

Cantiga is, a string itself has a sound of exquisite instrument.

Cantiga has power to change the instruments’ sound and character.

Cantiga is string.  But it has “depth,” can seek and pursuit as if it is an instrument.

Cantiga is very unusual string.  Now I love it and want to seek its potential more.

 

 

2014  10.31  Mizue Hashiguchi

 

昨夜、父とそんな内容について長々とディスカッションしました。
父が話していたことは、その中でも特に、親と子が「伝えあう」というテーマについてでした。そんなテーマに対して、ふと私が「音楽での伝え、コミュニケーション」を例に出すと、父が真っ向から反論しました。
「親と子の関係というものは、他の何ものに置き替えがたい、根源的で例外的、かつ特別なものだ。芸術とか音楽家と聴衆とのコミュニケーションというものが、ここで例に出てくること自体が間違っている。」
しばらくのあいだ考えた私は、「まったくその通りだね。」と答えました。
自分と子供の関係を考え、自分と両親の関係を考えた時、自分の話が間違っていることは明白だったからです。
父にとって、食卓を囲みながら我が子と話すこと、彼の情熱や生きる面白さを家族と分かち合うこと、子供の情熱やフィロソフィーに耳を傾け、驚き、刺激を受け、喜ぶことは、彼が生涯をかけ、そして今も情熱を注ぎ続けているリーシュマニア症という病の研究やフィールドワークと同じくらい大切なことだと、子供である私が一番よく分かっているだけに、父の言葉は重かったです。
まず相手を認め、尊重すること。その上で、自分の前向きなアイデンティティを伝え、共に会話を転がして、一緒に考えること。私が子供の頃から父に、日常的にしてもらっていたことです。そこにはひとかけらの、つくりものの感情も、親という立場からの押しつけも、気取りやとりつくろいもありませんでした。もちろん当然、個性の違いからくるぶつかり合いは、家族間でしょっちゅうありましたが。
真摯に伝える人は、「大切な人間関係そのもの」に、情熱を持っている。親子という関係に愛情だけでなく、子供の精神の輝きを見出し、その輝きを尊敬しながら磨く手伝いをしたいという、熱い情熱を持っている。伝えるということは、言葉やいたわり(ましてや偽りの)ではなく、態度であり、生き方であり、情熱と尊重をもって相手に接すること。この父の基本姿勢は70を過ぎても変わることはありません。
今はエクアドルに住む父。別れが名残惜しく、昨夜はひどく深酒をし、「なごりおしいから~」と珍しく歌を私に歌って聞かせました。父は破格に音痴で、心を揺さぶる歌を歌います。高まる気持ちを自由に、少しの飾りなくそのまま、言葉や声に乗せられるのでしょう。それしかできない父の、素朴で、天下無敵の歌声でした。
そして今日、何ごとも無かったかのように、山のような仕事が待つエクアドルに向けて、まずは成田へと旅立って行きました。
家族に向けられる、どこまでも広く温かい心。その無限の温かさが矢のように刺さって、分厚い氷を突き破るような、衝撃的な一夜の経験。その情熱は偉大としか言いようがありません。私は、あの魂と情熱を、次の世代へと伝えなくてはなりません。

一般のお仕事をやめてヴァイオリンで仕事を始めたころ、前の仕事のお客さんだったフレンチレストランのオーナーシェフから、「橋口さん、どんなものを演奏していくの?例えば、〇〇っていう曲は難しいの?そういうのをガンガン弾いて行くのかな?」と聞かれたことがあります。私はその曲そのものについてはコメントせず、こんなことを答えました。
「シェフは、誰にも作れないような最高の目玉焼きを作って料理に出してくれって言われたらどうします?」
彼は「う~ん!」と腕組みをして、「それはめちゃくちゃ難しいかも。でも燃えるなぁ!(笑)」
「それなんですよ、たぶん演奏の醍醐味って。技術的どうこうっていうより、シンプルな素材をシンプルに調理する。しかもプロとして、かつ自分らしく。それって難しいけど、真髄って感じしません?そういう誰でも出来ることで、お客さんを唸らせたりゾクッとさせられるようになりたいです。」
と言うと彼は、「すんごく解りやすい例えだった。橋口さん、頑張ってね。俺も最高の目玉焼き、頑張ってみよう。」
と言ってくれました。
なぜそんな話をするかというと、近頃、ポーチドエッグにハマっています。数年前に家で作る温泉卵にものすごくハマった時期がありました。卵って気温や天候(気圧で)、茹でる時間や置き時間が変わる、とても繊細な食材です。ポーチドエッグではなかなか理想の白身の固さと黄身の固さにたどり着けていません。少し気分転換して、とりあえず数年前にハマった温泉卵に立ち返ってみようと思い、ただいま「峠の釜めし」の容器と蓋を使って温泉卵を調理中なのです。そして作り始める時ふと、目玉焼きについてシェフと10年以上前に話した会話を思い出しました。
卵って奥が深い。シンプルで、理想にたどり着くのが難しくて、なんだか最高!!

をいつも更新してくれている夫が、アキレス腱を完全断裂してしまいました。
不幸中の幸いですが、断裂の翌々日には手術を受けることができ、その翌日には退院もしたのですが、下半身麻酔の後遺症で頭が痛いと唸りながらかれこれ6日間、ベッドとソファーと食事の間のみを移動する日々を過ごしています。断裂前にブログは更新されていたのですが、そんな状況でしたのでFacebookへのアップが遅くなりました!遅れてすみません!

10月から明日4歳になる、幼稚園の年少さんの女の子にヴァイオリンを教えることになり、今日がその初レッスンでした。
ミエザホールの建物を建てるために一時的に住んでいた隣町で、コアラ君が1歳になる前から2歳半まで、毎日のように仲良く遊んでいたお子さんです。
女の子のママとは、子育ての悩みをポロポロ打ち明けあった仲で、私自身が母親になって、初めて出来たお友達でもあります。
住む場所も離れ離れになり、子供が幼稚園に通うようになった忙しさから、近頃ではあまり会うことも出来なくなっていたのですが、嬉しい縁で、こうして娘さんと新しく、師弟関係を結ぶことになりました。
砂場でネコのウンチを見つけては、ママ達で右往左往したり、子供を抱えてトイレにダッシュしたり、ベンチに雀の様に並んでお茶を飲む子供たちを「可愛いですね。」と言い合いながら幸せいっぱいで眺めていたあの当時を懐かしく思い出しながら、こんな展開になるとは当時、まったく想像もつかなかったなぁ。と思います。
人の縁とは本当にどう転がっていくか分からないものですね。
しかしその縁以上に、音楽という奥深い世界に一歩足を踏み入れた小さな女の子を、しっかりと導き、サポートして行きたい。と、あらためてその責任に、身が引き締まった初レッスンでした。

皆さまこんにちは。
ようやく夏の燃えるような暑さの記憶が遠のこうとする今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
「読書の秋」と申しますが、私はここ数年下火になっていた読書熱が再燃し、練習や子育て、家事や仕事の隙間が出来ると、図書館から借りて来た本を読み漁っております。おかげでブログの更新がすっかりおろそかになっていて、申し訳ありませんでした。
先日は子供の初運動会で、我が子をおんぶして激走する親子競技に参加しました。昔から時々、演奏会の後に「橋口さんはアスリートですね~。」と言っていただくのですが、おんぶ競争で走った日の夜、自分は断じてアスリートではない。と実感いたしました。
さて本題です。
今回のライブは私にとっては1年の中で「一番のお楽しみ」あるいは「お祭り」のような、萩生哲郎さんとのライブです。もう何年も前に萩生さんとはプログラムの半分をピアソラで固めたライブをしたことがありますが、その時は大変にご好評いただき、自分たちも異常に楽しかったので、いつか全演目がピアソラのライブを実現しようと、約束を交わしていたのでした。
今回は15曲ほど演奏しますが、そのうちなんと、10曲のピアノパートは萩生さん自身の渾身の編曲とアレンジ。リハーサルでは更に二人でアイデアを出し合って独自の世界を練り上げています。
二人ともピアソラの、クールで哀愁が漂っていながら、芯では炭のように燃えている情熱と反骨の世界に魅了されています。また、リハーサルではラテンアメリカ独特のリズムの絡み合いや、密な音のコミュニケーションが楽しすぎて、時間があっという間に過ぎて行きます。私は、自分の南米のスピリットを心置きなく発揮できることが、これほど自由で心地よいこととは知らず、リハーサルの度に目から鱗の境地です。
さらに加えて、今回は私の愛弟子である高橋ゆたか君(15歳)が、カホンという打楽器でゲスト出演します。15歳にして知的かつ、野性味と躍動感あふれるリズムを叩き出します。彼とは3歳からのお付き合いですから、私との絶妙な一体感は見ものです。高橋ゆたか君が加わることによって、音楽の生命力がまた倍増している感じです。
今回は三人が三人とも、自分でも知らなかった自分の新境地を互いに引き出し合っており、未来を切り開いているようなワクワク、ドキドキした空気に、現場が満ち溢れています。そんな三人の、息の合ったやりとりを是非、ご期待ください。
一度で終わってしまうのは、本当にもったいないようなプログラムで、どこかで私たちバンドを呼んでくれそうなイベントがあれば教えて頂きたいくらいなのですが(本当にお願いします!)、残念ながら今のところは予定はありません。なのでこの貴重な一回に是非、足をお運びくださいますよう、心からお待ち申し上げます。
それでは皆さま、季節の変わり目に体調を崩されませんよう、どうぞお元気でお過ごしください!
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オール・ピアソラ LIVE!!
”Nuevo Mundo”(新世界)~未来の扉を、この手で開く。
Vl. 橋口瑞恵
Pf. 萩生哲郎
Cajon 高橋ゆたか(Guest)
プログラム
・Zum
・De Carisimo
・Extasis
・Oblibion(忘却)
・Fracanapa
・Iracundo
・Milonga del Angel
・La Calle 92
・Nuevo Mundo
・Romantico Idilio
・Adios Nonino
~他
開場 15:30 開演 16:00
チケット 前売 3500円 当日 4000円 学生 2000円
チケット予約 mieza@mieza.jp  042‐366‐6316
information 12/14 (日)15時開演 「人を見つめ、音楽とする」橋口瑞恵・水月恵美子